2016.09.23更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

先日、相続の問題で、相続人が精神上の障害により、相続の手続きができない場合にどのような対応を取るべきかをご説明しました。

 

もう一つ、例を挙げてみます。相続人の所在が明らかでなく(平たく言えば「行方不明」の場合)、相続の手続きができない場合は、どのように対応したらよいでしょうか。

 

この場合、行方不明になった期間によって、対応方法が変わるものと思われます。

相続人が行方不明になって7年以上経っているときは、家庭裁判所に失踪宣告の申し立てをして、相続人が死亡しているものとみなしてもらうこととなるでしょう。そうすれば、その相続人を除外して相続の手続きを行うことが可能となります。

 

相続人が行方不明になって7年以上経っていないときは、失踪宣告の申し立てを行うことができません。その場合は、家庭裁判所に「不在者財産管理人」という人を選任してもらい、対応することが考えられます。

 

不在者財産管理人とは、行方不明になってしまった人の財産を保存管理する必要があるときに、その職務を代わりに行う人のことをいいます。その人を選任してもらった上で、遺産分割協議などの相続に関する手続きを進めることが可能なのです。

 

いかに相続人が失踪しているからといって、何の手続きも経ず、その人を除外して相続の手続きを行うべきではありません。面倒ですが、上記のように、きちんと手続きを践んで対応する必要があります。

投稿者: 流山法律事務所

2016.09.20更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

親族が亡くなり、相続が生じることがあります。そのとき、相続人(相続を受ける人)が成人であれば、その人が相続の手続きを行えば良いので、基本的に問題はありません。しかし、相続人が未成年者であった場合、未成年者は単独で遺産分割の手続きをすることができないため、問題が生じます。

 

このような場合は、未成年者の代理人(ほとんどの場合は、親権者である親と思われます)が未成年者に代わって、遺産分割の話し合いなどの手続きを行う必要があります。

 

ここで、気を付けなければならないのは、未成年者の親も相続人である場合です。例えば、父、母、子どもがいる家庭で、父が死亡したとき、子どもだけでなく、母も相続人となりますが、そのような場合がこれに当たります。

 

なぜ、この場合に気を付けないといけないかというと、親と子の利害が対立するからです。仮に、父の遺産が100万円であった場合、法律では半分の50万円ずつ分けることとなりますが、母が子供を代理してよいとすると、母が子供の相続分を放棄して、100万円すべてを独り占めすることが可能となってしまいます。

 

このような結論が不当であることはいうまでもありません。そこで、親と子どもの利害が対立しているときは、家庭裁判所に申し立てて、子どもに「特別代理人」という人を選任し、相続の手続きをしてもらうこととなります。

 

特別代理人を選ばずに遺産分割協議等を行ったときには、その遺産分割協議等は無効になってしまいますので、十分に気をつけていただきたいと思います。

 

なお、相続人が成人していたとしても、何らかの理由で、相続の手続きができない場合があります。例えば、精神上の障害があり、相続の手続きを行うための判断能力がない人などがこの場合に当たります。

 

このようなときは、家庭裁判所に成年後見人選任を申し立て、成年後見人という人を選んでもらう必要があります。成年後見人は、判断能力を欠く人の代わりに、財産に関する行為を行うことができますので、遺産分割の話し合いをしてもらい、遺産分割協議書を作成するなど、適切な手続きをしてもらうことができます。

投稿者: 流山法律事務所

2016.09.01更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

先日、埼玉地方裁判所で、ワンセグ機能付き携帯電話についてNHK受信料の支払いが不要であるとの判決が下されました。常識に適った、適切な判決であると思います。

 

テレビを持っている場合、NHK受信料を支払わなければなりません。これは、放送法という法律の第64条に、次のとおりの規定があるからです。

 

「協会(=日本放送協会、NHKのこと)の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送…若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。」

 

つまり、NHKを受信する「目的」で、受信できる設備を「設置」した場合には、NHKと契約しなければならない(=受信料を支払わなければならない)と法律で定められているわけです。

 

では、ワンセグ機能付き携帯電話を所持していることが、NHKを受信する「目的」で、受信できる設備を「設置」した場合であるということができるのでしょうか。今回の裁判は、正にこの点が争われたものなのです。

 

判決は、ワンセグ機能付き携帯電話は、NHKの受信を「目的」としたものでないし、携帯は持ち運ぶものなので、受信できる設備を「設置」したともいえないとして、NHKと受信契約を結ぶ必要はないと判断しました。

 

常識的に考えても、携帯電話は電話やメール、ラインなどをするために買うものであって、NHKを受信することを目的として購入する人は、まずいないと思われます。また、携帯電話は、その名のとおり「携帯」するものですから、「設置」といえないことも当たり前のような気がします。そもそも、放送法の別の条文では、「携帯」と「設置」を別概念として用いておりますので、携帯電話を所持していることが「設置」に当たるとするNHKの主張自体、余り理由がないと思われます。

 

このように、本件の判決は、常識及び放送法に照らして、極めて妥当かつ常識的な判断であるというべきでしょう。

 

なお、この判決を推し進めれば、例えばテレビ受信機能のあるパソコン(特にノートパソコン)についても、受信契約締結の必要はないことになりそうです。まだ地裁判決であり、今後、高裁→最高裁と争われることとなるでしょうが、実際の生活に影響の大きい判決ですので、今後も注目して行きたいと考えています。

投稿者: 流山法律事務所

2016.08.29更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

先日、和歌山地方裁判所に行って来ました。片道、約5時間もかかりました。

和歌山を含めた関西地方は、猛暑となっており、熱がこもっているような感じがしました。

 

思ったより(失礼ですね)、和歌山地裁は大きくて立派な庁舎でした。和歌山市の人口は36万人くらいですが、こんなに大きな裁判所、要るんでしょうか?

和歌山地裁

 

裁判所へは、和歌山駅から歩いて15分くらいです。

私は歩いて行きましたが、バスも多く出ているようですので、それを利用するのが一番良いかと思います。

 

歩いている途中で、和歌山弁護士会の建物がありましたので、反射的写真を撮ってしまいました。

和歌山弁護士会

 

【裁判所訪問関連】 

さいたま地裁越谷支部に行って来ました 

さいたま地方裁判所まで行ってきました 

前橋地裁桐生支部に行ってきました 

前橋地方裁判所に行ってきました 

投稿者: 流山法律事務所

2016.08.25更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

この度,千葉県労働弁護団のホームページに,私の執筆した「マタニティハラスメント」に関する訴訟の解説が掲載されました。

ご興味がある方は,是非ご一読ください。

 

ホームページのリンクは,こちらです。

投稿者: 流山法律事務所

2016.08.17更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

ご相談依頼のお電話をいただいたとき、良く、「相談には何を持って行ったらいいのですか?」というご質問をいただくことがあります。

 

ご相談のときにお持ちいただきたいものは、まず①印鑑(認印でOK)です。実際にご依頼いただく場合、契約書や委任状に押印していただく必要があります。使用しない場合も多いかと思いますが、念のためお持ちいただいた方がよいかと思います。

 

また、②事件に関連する書類もお持ちいただきたいと思います。

例えば、離婚に関するご相談であれば、戸籍謄本や離婚事由を示す書類(DVが原因であれば怪我の写真や医師の診断書、不貞が原因であればそれを示すメールや写真など)、双方の収入が分かる書類、通帳などの資産状況が分かる書類、などがあれば、非常にありがたいです。

 

もっとも、どれが事件に関係する書類か分からないとか、そんな書類は持っていない、と思われる方も多くいらっしゃると思います。

 

そのような場合、多少でも事件に関係しそうな書類を、すべて持ってきていただきたいと思います。書類があれば、それを見ながら相談を受けることで、どれが重要な書類か、弁護士が判断することができます。

事件とは関係ないと思われる書類の中に、実はとても重要な書類が含まれていた、ということは、割とよくあることです。

 

さらに、③基礎的な情報を記載したメモを作成して来ていただければと考えています。

例えば、離婚事件であれば、関係者(夫婦、子、父母、義父母など)の氏名を記載した家系図があれば、事件を早く理解することができます。相続事件の場合も、同様に、家系図があると有り難いです。

また、箇条書きで結構ですので、どのような事件があったのか、重要なエピソードをメモしておいていただければと考えています。

 

このような書類があれば、比較的早く事件を把握し、対応することが可能になります。準備が難しければ、上記①②だけでも結構ですので、お持ちいただければ幸いです。

 

持ち物について、ご不明な点があれば、ご予約の際にお問い合わせください。

投稿者: 流山法律事務所

2016.07.11更新

流山法律事務所の弁護士の川越です。

 

松戸地方裁判所のすぐ近くに、松戸拘置所という施設があります。

拘置所とは、捕まった人を収容しておく施設ことで、私も、捕まった人と面会するため、よく訪れます。

 

ところで、捕まっている人に差し入れをするときには、差し入れの申込書を書かなければなりません。松戸拘置所には、申込書の見本が掲示され、記載方法を説明してくれています。

例えば、本の差し入れについては、「本の題名、何月号、何巻など、差入れされた人が分かるように記載してください!」との記載方法が示されています。

 

しかし、申込書の見本には、「少年ジャンプ 1」とか、「週刊現代 1」としか書かれていません。

これでは、「週刊少年ジャンプ」か「月刊少年ジャンプ」か分かりませんし、何号の少年ジャンプかも分かりません。

きっと、「週刊少年ジャンプ 平成28年第○○号 1」などのように記載しなければならないのではないかと思いますが、どうなのでしょうか。

 

いずれにせよ、掲示されている記載方法と見本とが一致していないように思いますので、修正した方がよいのではないかな?と思いました。

投稿者: 流山法律事務所

2016.05.25更新

流山法律事務所の弁護士の川越です。

 

先日、八丈島の簡易裁判所に行ったことをブログに書きましたが、ついでに、八丈島の南約70キロのところに浮かんでいる、青ヶ島という島に行って来ました。

船で行くと、片道約3時間かかる場所で、人口も約170人と少なく、日本の中でも、秘境と言っていい島の一つではないかと思います。

今回、私は、行きはヘリコプター、帰りは船で行ってみることにしました。

 

青ヶ島 海

実際に青ヶ島に行ってみると、本当に孤島なんだな、という実感が湧いてきます。

気象条件が良いと、八丈島がうっすら見えるらしいのですが、私が行ったときは、八丈島を見ることはできませんでした。

 

青ヶ島 カルデラ

青ヶ島は、世界的に珍しい、二重カルデラが見られる場所でもあります。火山の火口の中に、もう一つカルデラ山ができている場所です。

写真中央の、縞模様が入っているゼリーみたいな山が、火口の中にある二つ目のカルデラ山です(丸山というそうです。)。

 

島の人に聞いたのですが、昔、椿油を取るために、丸山に椿を並べて植えたため、このような縞模様が出来ている、ということでした。

今は、椿を取る人もほとんどいないので、欲しければ好きに取って行っていいと思うよ、とも言われましたが、本当でしょうか。

 

子どものころから、この二重カルデラを見たいと思っていましたので、実際に見ることができて、とても嬉しく思いました。

 

投稿者: 流山法律事務所

2016.05.23更新

流山法律事務所の弁護士の川越です。

 

東京の八丈島に行く用事があったため、少し足を伸ばして、八丈島簡易裁判所に行って来ました。

八丈島に流罪になった、宇喜多秀家の墓の近くにありました。

ひなびた感じで、とてもよい雰囲気の裁判所でした。

八丈島簡易裁判所

八丈島には、弁護士がいないようですが、東京の弁護士会の有志などが、電話相談や出張相談を受け付けているようです。

八丈島まで、羽田から飛行機で1時間程度と比較的近いとはいえ、頭が下がります。

投稿者: 流山法律事務所

2016.02.15更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

本日、裁判のため、さいたま地方裁判所越谷支部に行って来ました。落ち着いた雰囲気のある良い裁判所でした。

 

越谷の裁判所は、流山法律事務所から3番目に早く行くことのできる裁判所で、車で約45分で到着できました(流山橋の渋滞がなければ、もう少し早く着くかも知れません。)。

 

ちなみに、一番早く行ける裁判所は、もちろん千葉地方裁判所松戸支部(車で約30分)、2番目は取手簡易裁判所(電車で約40分)です。

 

さいたま地裁越谷支部

投稿者: 流山法律事務所

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