2015.05.06更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

相手からお金を支払ってもらうとき(例えば、貸したお金を返してもらう場合や離婚の際の慰謝料を支払ってもらう場合)、分割での支払いを求められることがあります。

 

このような分割弁済の提案には、どうしてもリスクが伴います。約束通り、最後まできちんと支払われない可能性があるからです。もっとも、相手の収入状況などから、分割弁済を認めなければならない場合もあるでしょう。

 

このような時に、少しでもリスクを少なくするため、どのような方法があるのか、考えてみました。

 

1 分割回数をできるだけ少なくすること

弁済回数が多くなればなるほど、支払われなくなるリスクは高まるものと考えられます。一回の返済金額を少しでも上げて、返済回数を少なくすることが重要でしょう。

 

2 支払われなくなったときの規定を定めること

例えば、約束の期限に支払われないことが続いたときには、残額を一括で請求することができるなどの約束(期限の利益喪失の約束)をしておくことも必要でしょう。

 

3 (連帯)保証人を定めること

可能であれば、保証人をつけることを要求してみても良いかもしれません。もちろん、相手に保証人をつける義務はありませんので、拒否されることもあるかも知れませんが、話をしてみる価値はあるのではないでしょうか。

 

4 相手の収入関係を明らかにさせること

就職先や連絡先などを明らかにさせ、転職や転居があった場合には、連絡をするように義務付ける約束をしておくべきです(約束に反して、連絡がこないことも多いのですが、やっておく価値はあるでしょう。)。

 

なお、相手名義の金融機関口座や不動産について、出来る限り詳しく情報開示させるべきでしょう。

 

5 強制執行をできるようにしておくこと

相手との合意がまとまったら、公正証書などの書面をまとめ、支払われなくなった時にすぐ強制執行できるようにしておく必要があります。

投稿者: 流山法律事務所

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