2015.02.01更新

流山法律事務所の弁護士の川越伸裕です。

 

最近、子ども同士のトラブルの話をよく聞きます。

当人同士で仲直りすることができれば一番いいのですが、けんかで怪我をさせてしまったり、いじめが発生してしまったりすると、事は重大になります。

 

例えば、子どもが小学校でいじめに会ってしまったとき、誰に責任を追及することができるのでしょうか。

 

まず、学校に責任追及する可能性があります。

 

学校は、児童を保護する法的責任を負っています。教師は、いじめを発見し、いじめがあったときは、適切な対応(加害者側への指導や被害者側へのフォロー)を行い、子どもの生命や身体の安全を確保する必要があります。

被害者側としては、学校は、この義務を怠ったのではないかと主張し、責任を追及していくことになります。

 

また、いじめた子どもの親に責任追及することもできます。

 

年齢にもよりますが、小学生くらいの年齢であれば、子どもは責任無能力者(損害賠償責任を負わない者、と考えていただければ結構です。)ですので、子どもに責任を追及することはできません。

 

その代わりに、親には子どもの監督責任がありますので、その責任を十分に果たしていなかったと主張し、責任を追及していくことになります。

 

親などの責任が認められた場合、裁判所で認められる慰謝料額は、いじめの程度や生じた結果などにもよりますが、数十万円程度となることが多いのではないでしょうか(もちろん、いじめで自殺した、などの事情があれば、巨額の慰謝料額が認められると思います。)。

 

なお、いじめのために転校・転居を余儀なくされた場合、その転居費用なども請求しうる余地があると思います。

投稿者: 流山法律事務所

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